Last updated on Nov,2003:洋彰庵

【典座記載:終わりに】

2000年ごろまで、典座を取上げているサイトは少なく、現典座ネット主催の高梨様 が書かれた文章や当時の書物を参考に道元と典座教訓を自分なりに取り組んできました。

先に養生訓・後から典座教訓と時代の順が逆ではありますが「先人の食養生」を取り組み、 自分なりに理解しつつあります。それは、先人の経験による記載「論述」は 素晴らしいものが有る。という事です。

平成15年になり典座教訓に関し、NHK出版やニュートンプレスから書籍が発刊され、 10月には永平寺典座の経験豊かな高梨様が本を出版されました。 これを機に洋彰庵の 典座教訓記載のページも約3年半ぶりにアップデートせねば・・・・と思い立ち 高梨様 いや 高梨典座和尚さんから叱咤激励されて校正不十分ながらアップデートいたしました。

まとめ:食事をいただくことが出来る境遇に「有り難さ」を感じとり、食物からの滋養 により体を維持し生きて行けることに感謝する。そんな精神が「精進」なのでしょう。

精進料理と聞いて、誰でも思い浮かぶのは「肉や魚などの動物を使わない...」 という定義でしょう?しかし、ただの野菜料理が精進料理ではなかったのです。

お寺の修行生活の中で考案され、受け継がれてきた、【素材の本来持っている味を生かして使う】 これが精進料理の基本です。

あれもこれも混ぜ合わせるような調理法は、精進料理にはふさわしくなく、 健康的に育てられた旬の野菜の素材、その本来の味を生かすところが 精進料理の素晴らしいところでしょう。 野菜は野菜に徹してこそ素晴らしく、生かされると思いませんか?

2003-11追記:家庭「在家」にあってはネギ・タマネギ・ニラといった 禅寺では禁忌な「慾をそそる野菜」も時には許してもらいましょう。 但しこの場合は他の淡白な野菜の風味が死んでしまいますから、 精進料理もどき野菜料理として理解した上で動物性蛋白等とともにいただき、 体に抵抗力を付けましょう。←いわゆる肉ニラ炒めやタマネギみそ汁ですね。

台所から出る生ゴミの4割が食べ残しという不名誉なデータがあります。(日本) 素材のよいところだけを使って、あとは生ゴミとして捨ててしまうことを減らす (面取り後の野菜屑、硬いキャベツの芯、大根やかぶの葉っぱたち)これらを 味噌汁に入れたり、炒めたり、刻んで和えものに入れたりと、使い道はありそうです。 食材すべてを無駄なく調理するのが、精進料理の基本のようです。

つまり健康を考えてみたとき理想的な食事であり、生ごみが減るから環境に優しい。 大いなる自然の恵みの中で、生かされていることを実感し、感謝の日々を送れるような そんな調理方法なのでしょう。

醍醐味も、菜っ葉汁も生命維持の為に食を受けるという時点(今ココ)では等価な世界

ヘルシーアンドエコロジーの境地 やさいのお命すべていただきます。 が やさいを成仏してあげる事、地球環境を保護する事につながるのでしょうね。  本稿を読まれた禅寺の住職さん、禅修行中の雲水さん、もし洋彰庵の 今までの文章に誤記誤認等がございましたら喝をいれてくださいませ。
洋彰庵利吉
典座教訓入力のこぼれ話
実は、私の先祖に鹿児島から関東以北へ行った曹洞宗の坊さんがおり、
七不思議で有名な大中寺の第四十四世を務めさせていただきました。

無着素宗:天明7年(1787)12月7日 鹿児島県日置郡東市来町
(市来郷)に吉利家13代用敷の4男として生まれる。本名用克
出家し1855年福昌寺六十八世 のち大中寺四十四世
慶応2年1866年6月12日入寂

先祖の無着和尚が、道元さまと典座教訓を勉強しなさ〜〜ぃ。と6世代後世の私に
発破をかけたのかも知れません。



典座教訓の実際や調理例など もっと詳細には
高梨さん主催の【 典座ネット 】 に行ってくるのが最良の選択枝です。
此処から参禅して下さい
高梨さんには典座教訓の教えをいただきました。この場を借りて深く御礼申し上げます。

又読み物として道元禅師の漫画もあります。   曹洞禅ネット内の
漫画による文殊丸〜道元の紹介ですが、97ページに渡って奥深い事が書かれています。
此処から行きますか?

では また 野狐禅もの:洋彰庵

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