な い よ う の 要 約 で す |
温故知新( な つ )
(夏の保養)
四季の中で夏は最も保養に心がけなければならない。
霍乱(暑気あたりの諸病)・中暑(暑気あたり)・傷食(食べすぎ)・
泄瀉(下痢や嘔吐)・瘧痢の病(熱をともなう下痢)などにかかりやすい。
冷えた生ものの飲食を禁じて、注意して保養するがよい。
(外邪の侵入) 附記 外の邪気は、はる 参照
また、夏は気が盛んに発生し、汗が出て皮膚が大いに開くために、外邪が侵入しやすい。
涼風に長く当たってはいけない。入浴したあとで、風に当たってはいけない。
さらに夏は伏陰といって、陰気が体内にかくれているから、食物の消化がおそい。なるべく少なめに飲食をするのがよい。温かいものを食べて脾胃をあたためるがよい。冷水を飲んではいけない。冷たい生物はすべてよくない。冷えた麺も多く食べてはいけない。
虚弱者は、もっとも 嘔吐 と 下痢 とを恐れなければならない。
冷水に浴してはいけない。ひどく暑いときも、冷水で洗面したり手足を洗ってもいけない。
睡眠中には、扇であおがせてはいけない。弱い風でもわるい。風に当たって寝てはいけない。
また、夜、外気の中に長く坐って夜露に当たるのは害になる。夜、外で寝てはいけない。
夏場は、( い け な い )づくしの益軒先生でした。
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