温故知新(4月)
・・ アーユルヴェーダとは何か ・・
Ayurveda=( Ayuh アーユフ veda ウェーダ )=生命の科学 Science of Lifeで、季節による過ごし方、食物の量や質と選び方、勉強のしかた、友達との関係、先生と生徒との関係、何か始めるときのことなど、生き方を教えてくれるインド哲学ともいえます。そこにはもちろん病気の予防や、治す方法も含まれているので、私ら医者にとっては古典醫学総本山みたいな感覚があります。いわゆる(いのちの科学)と呼んでもよい教則本でしょう。
- 【 アーユルヴェーダの8部門 】 アーユルヴェーダには8つの部門があり。
- (1)カーヤチキッツアー 内科学 (4)アガタタントラ 毒物学
- (2)シャーリヤタントラ 外科学 (5)ブータ・ヴィディヤ 精神科学
- (3)シャーラーキャタントラ 耳鼻科学 (6)バーラ・タントラ 小児・産婦人科学
- (7)ラサーヤナ・タントラ o若返り法 o病気の回復法
- (8)ヴァージーカラナ・タントラo性医学と不妊の治療や良い子供ができる治療法
です。これからアーユルヴェーダを本稿で横文字をならべて披露するつもりではありません。そこからヒントを得て 自分の微々たる医者歴に過去の(先人の)経験学の積み重ねを知り(温故知新)エコロジックに健康管理をすることを目的に(快適生活の古典醫学的アドバイス)と題し、公開しました。まあ読んでいってください。
日本もインドも中国も北半球で、ちょうどインドは沖縄あたりと理解するとよいと思います。四季の変化がありますので、各季節の終わり頃になると、それぞれの国で生活している人々が体質の変化起こる可能性があります。だから、その季節のあいだは季節にあった食事と行動をする必要があると、古典の各国の教則本には記載されています。また、このように季節の終わり頃には、からだの中に老廃物が貯留するので、それを排泄する必要があると教えています。それはインド古典醫学ではパンチャカルマ(下記)という治療法でおこないます。
- パンチャカルマ(5つの治療法)
- (1)ナシヤ 鼻に薬を入れて排泄せしめること
- (2)ワマナ 薬を飲ませて吐かせること
- (3)ヴィレーカ 薬を飲ませて下痢させること
- (4)アヌワーサナワスティ タイラ(油)を使って浣腸し、排泄
- (5)ニルーハ ワスティ 煎じ薬を使って浣腸、排泄させる
- (5'ラクタ・モークシャナ 血を抜くこと(蛭 ヒル などで)
前置きはこのくらいでおしまい。それでは4月は花粉症の方への最終手段を書きます。
4月 の < 日 常 と 季 節 の 過 ご し 方 >
暖かくなってくると、からだがウキウキしているような感じがしますね。で、
冬のあいだに溜まっただるさのもとを追い出しましょう。早起きして朝日を浴び、
すっきり目覚めましょう。朝食とお昼にしっかり食べ て夕食は軽くしましょう。
スパイシーな料理もだるさを軽くしますが、胃腸の虚弱なひとは春先の余寒に注意。
(余寒は養生訓第6を参照)
養生訓の解釈:最も色欲を慎み、保養する事と記載されておりますが 如何にされますか?
古典醫学的解釈:鼻水やくしゃみで悩まされる人が多いのもこの時節ですが、これも、冬のあいだに体内に溜まったものが溶け出していると解釈すればカワイイものです。こんなときは、生理食塩水で鼻の穴を洗いましょう。
インド古典醫学的治療法:(ゴマ油数滴を点鼻し、吸い込む。のどに油が回ったら、吐き出し、ぬるま湯でうがいする。鼻血の対処はゴマ油の代わりにギー(アーユルヴェーダ専門書やURLをご覧下さい。)を用いるなどが記載されております。
現代医学的解釈では:アレルギーの時期。花粉症 抗アレルギー剤使用 ステロイド剤の使用
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